※元住吉/21時35分/路上
伊…伊藤暁里
ブ…butaji
博…ソーシキ博士
清…東郷清丸
ブ:次の店はどっちですか?
伊:駅の反対側なので、とりあえず駅に向かいましょう
博:駅はこっちであってるの?
清:駅はあっちですよ
一同:ハハハハ
博:あるよね、飲んでるときのとりあえず歩くやつ
ブ:…伊藤さん、何も入ってない袋もってるけど大丈夫なんですか?(笑)
博・清:フハハハ!!
伊:今すぐ捨てたいんですけどね…
博:こんな人おれ初めてみた
ブ:ゴミよそれは!笑
博:前の店で捨てさせてもらえばいいのに…
(お店を探してしばらくブラブラした後、二軒目へ)
※元住吉/21時50分/鳥作
伊:金宮の600mlもらっちゃいますか?4人でちょうどいいかも
ブ:そうかもしんないですね
博:そうしよそうしよ
清:それで!絶対それがいい
伊:ですよね、そうしましょ。それで割り物をもらって
ブ:じゃあ注文しましょうか。えっと…
清:厚揚げ納豆!
伊:あなた早いですよね、決めるのが(笑)
ブ:それがいいのよ…
(一通り注文)
博:清丸君は嫌いな食べ物あんの?
清:ない
博:ないの?おれも
ブ:本当にない?
清:ない、大体なんでもいける
ブ:おれもないのよ
博:おれも
伊:あの、おれもないんです…
ブ:何なのよこれは(笑)
博:本当に?
伊:本当です、おれいつも嫌いなもの話になったら「何でも食えるんですよ」って行ってワーッてなるんですもん
博・ブ・清:ハハハハ!
清:ならないよそんなに
博:そんな盛り上がることじゃない(笑)
伊:でもみんな何でも食べられるんですよね
清:「絶対無理」とか言われると果てしない気分になるね
博:なるなる。嫌いなもの絶対食べない人いるでしょ
ブ:いるいる
博:チャーハンとかにグリーンピース入ってたら全部避ける人
伊:そこまでするかっていうね
清:好き嫌いに、その人の人間性が出るなっていうのをずっと前から思ってて
博:出る!完全に出るよね
伊:出ますね
博:おれの中では、牛乳を飲まない女は優しくないっていう…
ブ:知らない(笑)
博:っていう倫理があって…
清:倫理?
伊:論理でしょ?
博:そう、論理論理
ブ:倫理?
伊:倫理?
博:…もはや倫理になりつつある、その論理が!
伊・ブ・清:ハハハハ!
(金宮、割り物、食べ物などが到着)
ブ:(伊藤に)結構焼酎いれるね、あなた。(博士に)あなたもすっごいいれるね!
清:さっきの話ですけど、口の中の不快をどれだけ許容できるかっていうのが好き嫌いだと思っていて
博:うんうん
清:苦いものとか、粘つくものとか、そういうものをどう楽しむかじゃないですか
博:いやそうですよ
清:だからそれを、入り口で「絶対無理」って言われちゃうと、許容できない人なんだなーと
伊:変なものを避けていく人なんですかね
ブ:それで面白いのかねえ
博:やっぱり、優しさの問題だと思うんですよ
ブ:うんうん
博:話を聞かないってことですよ、要は
清:シャットアウトしちゃってる
博:そうそう
ブ:あ、ちょっと乾杯しましょうか
一同:乾杯~
ブ:(店員に注文)あと追加で割り物の緑茶をお願いします
博:嫌いなものとか、わからないものに対して「あなただあれ?」と聞いていくということだと思うんですよ
伊:文化的なこととか、人についても、そういうことなんですかね?
博:(ブタジに)なんか違う顔してるね?教えて教えて
ブ:うーんなんか、食べ物の話であればいいんですけど、人の話になってくると…本質的に嫌いな人っていませんか?
博:わかるわかる
ブ:そういう人のことは遠くから見ていたい
清:寄り添わなくてもいいかもね
ブ:一人でやってると、スポークスマンなんです、おれは、おれの
清:自分のスポークスマンだね
ブ:だからもう、苦手がきたら、直面する前にすっと避けていかなきゃいけない
博:嫌いなものについて考えたくないもんね
ブ:嫌いなものが何で嫌いなのかわかっていれば、嫌いでいいんですよね
伊:うんうん
清:一方で、運命論的な話になるけど、出会う必要がないものにはきっと出会ってないんだろうなと思って
伊・博・ブ:あ~~
博:それはわかるね~
清:だから、この人は好きになれないなってものに出会ったときには、「何か試されてるんだろうな」って姿勢で臨むことにしてます
博:それはやっぱり、「口に含む」っていうことですよね
—————–
(緑茶が到着)
伊:…これで来るのね
博:見たことないタイプの…
ブ:ん??
清:無限に割れますよこれ
博:ねえ、謎の量…
ブ:なんかプロテイン持ち歩いてる人みたいな…
清:この泡立ち…
伊:僕ももらいますね
ブ:(清丸に)旅行はいったことあります?どこか
清:…僕大学生のときに、いわゆるバンドマン的な、ノルマをめちゃくちゃ払ってライブしてたんですよ
伊:わかります
清:だから、一番旅行できるときに旅行してないんですよ
ブ:あーそうかそうか
博:ノルマの話が、僕全然わからないんですけど、どういうこと?
ブ:僕もあんまりわからないんです
博:まず、ライブハウス主催でイベントがあるってことですか?
清:ライブハウスも、飲食店と同じで家賃があるじゃないですか
博:あります、もちろんあります
清:それを払うためには毎日イベントを打ちたい
博:はい
清:かといって、持ち込みのイベントなんてしょっちゅうはないから、お店にブッキングスタッフがいるんですよね
博:はいはいはい
清:だから、持ち込みのイベントと別で、ブッキングスタッフが組むイベントがあるんです
博:それは、オファーが来るんですか?
清:一応そうなんだけど少しねじれていて、「ノルマは○○枚です」という条件とともにお誘いが来るんです
博:えー!それは結構普通のこと?
伊:超普通。そっちのほうが多い
博:箱主催だと、まずノルマを提示されるんですね
伊:基本がそうです
清:そう。2000円のチケットが10枚とか15枚とか
伊:1バンド、2~3万円分は売ってくださいね、という
博:ふーーん
伊:で、売れなかった分を、ライブが終わった後に
清:清算で払うんですよ
博:払うの!?
伊:そうなんです
博:払うんだ!
ブ:あ~
清:最初っからそうだから何も思わなかったんですよ。
博:うんうん
清:今思うのは、僕らは、他の人が音楽やってない分、頑張って音楽をやっていて、それでお客さんを楽しませてる訳だから、その技能にお金を支払ってもらうべきだなと
博:絶対そうだよね
清:要はカラオケと同じことになってるんですよね。で、カラオケと同じことをやって、バンドがよくなるわけない
伊:うんうん
清:日本人はまじめだから、ギャラが出るってなれば「じゃあ頑張らなきゃ」っていって、いろんなバンドのクオリティがあがっていくと思うんだけど
ブ:そうだね
伊:ライブが練習みたいになってるとこがあるのかもね
ブ:すべてライブハウスが悪い訳でもないんだろうけどね
博:ブタジさんが、ノルマのことについてあまり知らないのはなんでですか?
ブ:僕は、喫茶店とかからライブをはじめたからですね。
博:それはどこから話が来るんですか?
ブ:身内です、とても近いところ。居酒屋とかありますね
清:喫茶店や居酒屋は基本の収入がちゃんとあるから…
博:そうかそうか、ライブハウスはライブが収入源って訳か…怖!!
伊:結局、一軒目で清丸さんが言っていたような、変な意味で「音楽さえよければ何でもいい」みたいな発想がライブハウスには多いのかもしれないですね
博:それが言い訳になっちゃだめだよねえ
清:そうそうそう
伊:今は、そういうことの意識改革は起こりつつ変わってきているとは思うんですけど
清:声を上げている人はいますよね
伊:…喝采ってこんなのでしたっけ?(笑)
博:いやいや、声を上げていきましょうよ
清:上げていきましょう
伊:清丸さんの旅行の話でしたよね
ブ:行ったことあるのはどこなんですか?
清:旅行はねえ、別府とか
ブ:別府はいいですね
伊:あ、僕大分に住んでました
清:えっ!
伊:大分の日田市に住んでて
清:ちょっと市まではわかんないけど
伊:えっと、進撃の巨人の人が出身だということで若干盛り上がってる…
博:あ、諌山さん?
伊:そうそう
ブ:ふーん。…話題泥棒
伊:別府いいですよね
ブ:話題泥棒!
伊:…お返しします
博・ブ・清:ハハハハハハ!!(笑)
博:話題を?(笑)
ブ:お天気お兄さんじゃないのよ!
博:一回奪った話題を、持て余したから「お返しします」(笑)
ブ:あなたのサテライトじゃないのよ!
清:(笑)
※その後も音楽談義に花が咲き、23時40分、退店…