※下北沢/20時05分/路上
伊…伊藤暁里
ブ…butaji
博…ソーシキ博士
ブ:nu-STAND、なんか良かったですね
博:ね、なんか過ごしやすかったですね
伊:(道端の店を指して)ここ、良くないですか?
博:総菜屋さんみたいなの気になるね
伊:何ならここで飲めないかなっていう…(笑)
博:ちょっとチラ見しましょうか
(小さな商店に入る)
博:お肉屋さんなんですね
伊:ですかね
博:(お菓子をみつけて)僕、ぷくたい異常に好きなんですよ
ブ:お酒買おうかな
博:お酒買うの!?次の店いくのに?
ブ:行くまでの間で
博:すごいな…
(ブタジは発泡酒、ソーシキ博士はぷくぷくたいやきをそれぞれ買って次の店へ歩き出す)
伊:さっきの店の方が、nu-STANDより全然デリっぽい。雰囲気的には
ブ:はいはい、なるほど(と言いながら発泡酒を開ける)
伊:いや、プシュ、じゃないんですよ
ブ:(伊藤を見て)…ゴーストライターみたいな顔して!
伊:どんな顔!?
博:いや、顔が見えないのがゴーストライターだから!(笑)
ブ:ハハハ!
博:「ゴーストライターみたいな顔」っていうのはないよ!(笑)
伊:新しいですね(笑)
※三軒目/山角
ブ:僕じゃあレモンサワー
伊:僕はホッピーセットですかね
博:俺もじゃあレモンサワーにします
伊:色々とおいしそうですね
博:あ、ちくわ天とかいいな
伊:ブロッコリーのガーリック炒め
博:うまいと思います
ブ:そのくらいにしましょうか、一回
(店員に注文、飲み物くる)
三人:乾杯~
伊:お通しに茹で落花生が来た!
博:伊藤さん好きなやつじゃないですか
伊:でも一人一皿と思って喜んでたら、全員で一皿でした…
ブ:おいしいですね
博:あの、そういう概念があるのは知ってるけどよくわかんないな、と思ってることがあって
ブ:うん
博:「なんかあったらすぐに駆けつける仲間」っています?
伊:いないかな…
ブ:(苦笑)親族くらいしか…
博:小学校くらいからこの概念ある人いるじゃないですか
伊:いる。ダチ、みたいな
(ブロッコリー炒めが来る)
ブ:あなたの前に湯気がバーって(笑)
伊:顔が真っ白になっちゃいました
ブ:(話を戻す)いるかね、そういう人。いる?
伊:いる人は、いる
博:僕ずっと、いつかそういう仲間ができるんだろうなーと思ってたんです。でもこの年になると、根本から違うんだろうなって
伊:俺ももうできないと思います…
ブ:なくても良くないですか?
博:そうなんですよ
ブ:例えば危篤状態になって、家族より先に友達に連絡いくとかもおかしな気がするし
伊:いくら家族がダサくてもね(笑)
ブ:そう
伊:この話は何で思い始めたんですか?
博:結構前から思ってて…僕、昔からそういう概念に疑問を持たないんですよ
ブ:自分にもあるんだろうな、みたいな
博:そう。子どものころとか「将来サラリーマンになって、フットサルとか毎週するんだろうなー」って思ってたんです
伊:意外ですね
博:ただそういう人はずっといなかったんです。失恋したら仲間で集まって励まし合う、みたいなの
ブ:わかるんだけどね…わかるんだけど…
博:口に出すと寂しい?(笑)
ブ:そう!わかるんだけど言いたくないですね…寂しいからね(笑)
博:(もぐもぐしながら)寂しいからね
ブ:アベンジャーズ?
伊:「寂しいからね」ですよ。バ行しか合ってない(笑)
博:このお店、おいしいですね
伊:おいしいです。メニューもいい感じで
ブ:まあ、まだ二品しか来てないけどね
伊・博:…
ブ:味のブレがないものしか来てないけどね
伊:ね
ブ:…え、なんか言ってること違うよ!?
伊:あなたがずっと違うのよ!
ブ・博:ハハハハハ!!
博:あなたがずっと違うのよ!
ブ:俺なの!?
伊:ここに来てから酔っ払い出してるのよ
博:何で来る途中ちっちゃいビール買っちゃったのよ(笑)
ブ:雨の日の傘の話しましょう、じゃあ
博:あ、さっきなんか言ってましたね
ブ:今日みたいな日に、傘さして電車乗るじゃないですか。で立ってる奴が、傘を鞄の紐とかに掛けてて、座ってる奴の膝に当たってるんですよ、先っぽが。
伊:わかるわー。「ここにちょうどいい掛けられるところ見つけました」みたいな感じで立ってるけど、当たってるんですよね
ブ:そう。で俺はもう絶対嫌だから、少しでも傘が触れたら、「パッ!!」て見るの、その人のことを
博:(小さい声で)ハイハイハイ
伊:なかなかやってますね(笑) するとどうなるんですか?
ブ:「あ、ごめんなさい」って…
博:(ちくわ天が来る)あらおいしそう
ブ:すっごい嫌なの、俺は。それがすっごい嫌なの
博:(料理に集中)
ブ:待って、こんなちくわぐらいに俺の話を乱されたくない!
伊・博:フハハハ!(笑)
ブ:ちくわごときに!
博:進めてください、続いてます(笑)
伊:ずっと当たってるのはいやですけど、ちょっと当たっちゃうのは結構ありません?
ブ:当たった時点で、僕は見てますよ。「ワレェ、ワレコラァ!」って
伊:関西人?
ブ:ワレェ、オラァ!
博:…ってなるんですか?
ブ:先っちょ当たっ…とんぜ…(ふきだす)
博:慣れてないから(笑)
伊:怒りかたがわかんない(笑)
博:西郷隆盛みたいになってる(笑)
ブ:まあ、車内のマナーって、それぞれ過ぎるから、俺みたいな人だったらもうダメです
伊:バスの方がそれ感じるんですよね
ブ:何で?
伊:電車よりも、「外」っていう感じが強くて、当たりやすいような
ブ:(冷たく)わかんない
博:ハハハ(笑) 冷たいな!
伊:まあ、あるんですよ
博:バスで言うと、思ってることがあって
ブ:うん
博:バスに蜂が入って来るとみんなすごい協力するっていう
ブ:ええ!
博:わかりません?
伊:体験したことがない
ブ:ないないない!
博:えー!!
伊:みんなで協力して倒す、みたいな?
博:倒すって言うか、出すんですよ。女の人とかは怖がって前に行っちゃうんですけど、「蜂平気だよおじさん」みたいな人が何人か必ず乗ってるんです。
博:で、バーって窓開けて、追い出すと、女の人からちょっと歓声があがる、みたいな
伊:へえ。経験したことないですよね
ブ:うん、ない
博:マジですか!教室に蜂が入った時みたいな、プチパニックになりますね
ブ: (小声で)ヒスパニック…
伊:あれ、今ヒスパニックって言ってましたけど…
博:あなた、酔わないでよ…!!3軒目スッカスカなのよ、いつも(笑)
伊・ブ:ハハハハ!
ブ:だから、マナーが人それぞれっていう話よ
伊:ブレブレなんですよね、それぞれでね
ブ:電車の中の電話とかどう思います?
博:僕、結構嫌ですよ
ブ:僕も結構嫌なんですけど、なんでやなのかって考えたらわかんないんですよ。理由が
博:いや、あれって、要は社会性がないっていうことなんだと思うんですよ
伊:はい、社会性がない
博:それで一番不思議なのは、女の人が電車で化粧してることを、はしたないって言うじゃないですか
ブ:うん
博:あれでも僕らそこまでピンとこないじゃないですか
伊:ピンとこないって言うのは?
博:年配の人とかが、ものすごくありえない!みたいに言う感じ
伊:化粧っていうのは家でやるものだぞ、みたいな
ブ:人前でやるのはしたないっていう
伊:確かにそれはピンとこない
博:そうそう。多分そういうのは絶対ダメだっていう時代があって
ブ:うん
博:多分100年後はもう、電車でうんこし放題ですよ
伊・ブ:(笑)
ブ:要は、嫌な人と嫌じゃない人がいるんだなあ、と
伊:嫌な人がいるかも知れないからね
ブ:嫌な人がいなければやっていいのかな?うんことか
博:それは本当に、ファンタジーの話になってきますけど、誰もうんこを嫌だと思わない「うんこ信仰」の国だったらいいんじゃないですか?
ブ:うん
伊:いいと思います
博:例えばタイだったら、ニュースとかで死体をバンバン映すらしいんです
ブ:らしいね。バンバン
博:仏教だから、死体とかが身近にあって、僕らと全然感覚が違う
伊: (もぐもぐしながら)シナラマベウン…(聞き取れない)
ブ:鍋松本?
伊:(何か喋るがもぐもぐで聞き取れない)
ブ:鍋松本って聞こえたんだけど(笑)
伊:(何か喋るがもぐもぐで聞き取れない)
ブ:鍋松本って聞こえたんだけど
伊:どうしよう、もう本当に困った!みたいな顔はやめて下さいよ!
博:困ったのよ!困ったのよ…(笑)
ブ:うんうん、なるほどね
博:なるほどね…!?ぶっ倒すぞ!!
伊・ブ:ハハハハハ!(笑)
博:引き回すぞ!!
ブ:ハハ!引き回さないで(笑)
伊:あの、タン串が美味そうなんですけど、注文していいですか?
※追加で少し注文し、22時00分退店。その後ラーメンを食べて解散