※下北沢/18時30分
伊…伊藤暁里
ブ…butaji
博…ソーシキ博士
(下北沢南口から北口に向かう)
ブ:すごい雨ですね、、、え、伊藤さんなんでそんなに携帯見てるんですか?ねえ?なんで?
伊:いや次に行く店の場所調べてるのよ!!ちょっと待って下さい、一回ストップで!!
博:はい、いかストで
伊:ちょっと通信が上手くいかなくて…
ブ:はいはいー僕がみまーす
博:ははは!その言い方、アキサトさんに少しも期待してなかったでしょ!!
ブ:いやいや、そんなことないですよ!
二軒目/nu-STAND
ブ:あ、店舗が別々に分かれてるんですね。向こうで買って、こっちで食べられると
博:なるほど。じゃとりあえず買いますか
ブ:俺は本絞りにしようかな…本気で絞りたいから
博:じゃあ僕は男梅にします
伊:なんかここらへんのデリコーナーでも買っていきますか
博:そうですね、せっかくなんで。色々ありますね
ブ:じゃポテトサラダ下さい
伊:普通にお菓子とか缶詰もあるんだ…いなばのタイカレー買います?好きなんですよ
ブ:美味しいですよね。でも食べ方難しいですよ
博:なにか塗れるパンとかありますかね。ポテトチップスでいいか。それで面白くなるなら…
ブ:雑なおもしろは止めて下さい!
博:じゃ僕はガパオ下さい
伊:じゃあ僕はナムルを下さい
店員:はい(注文をパックにつめる)
伊:あ、結構ボリュームありますね
博:タイカレーやめましょうか。足りなかったらまた買えば良いし
伊:そうですね。ここはそういうことする場所ですよね
(三人、隣のイートインスペースに移動)
ブ:適当に並べちゃいましょう。丁度良いですね!
博:そうですね、思ったより台風も激しくなくて
伊:これを…(総菜容器の蓋を皿として配る)
ブ:お!そういうことも出来るんだ!
伊:いや、出来るというか…
博:じゃ乾杯しましょうか
全員:かんぱーい
博:なんかブタジさん、ツイッターでBECKの歌詞の和訳してましたね
ブ:そう、してみました
伊:歌詞の和訳っていつかやってみたいんですよね
ブ:あ、やったほうがいいですよ
博:要は解釈ですもんね
ブ:洋楽の国内盤に対訳って付いてくるじゃないですか。そこの和訳って、質がどんどん下がってる気がしません?
伊:そう思ってて
博:へぇー
伊:それは翻訳じゃ全然無くて、本当は詩人の人がやるべきなんだなと思います
博:谷川俊太郎のスヌーピーみたいな?
ブ:そうそうそう。そう!!!(指をビシッと差す)
博:は、、恥ずかしい…。こんな指さされて
ブ:これは田原総一朗のモノマネです
伊:普通の詩って、日本人の詩人が訳すと思うんですが、歌詞の対訳は割と雑に訳されてるような気もします
博:だから伊藤さん、やっていったらいいと思いますよ。いきなりやっていったらいいんですよ
伊:そうですよね。ブタジさんは何で日本語訳をやろうとおもったんですか?
ブ:単に紹介したくて。歌詞が理解できた方が絶対面白いから。BECKに付いては対訳読んでないですけど
博:え、、、(笑)
伊:読んでないんですか、、、
ブ:でも歌詞って通らないよね。でも通って欲しかったから
博:(ポテトサラダの上にガパオを乗せる)
ブ:あ、博士、それ正解です!
伊:それが絶対美味いですね!で、歌詞は日本語も逆に英訳していこうと思います
ブ:それも絶対いいと思います。見方変わるし。ポテトサラダ、完全に下地ですね。背景
伊:そうですね、何かと組み合わせて食べた方が美味しいですね
博:「趣味なんですか?」って聞かれたらなんて答えます?
ブ:いやー…本当にないんですよね…
博:お二人はインタビューとかで聞かれる機会多いんじゃないですか?
伊:あと会社とかでも聞かれますし。僕は音楽って言っちゃいます
ブ:あーそれ違うんですよ。無趣味なんですよそれは
博:…え?
ブ:無趣味なのあなたは。音楽やってる人は音楽って答えちゃダメなんだから
伊:そう、それで囲碁を始めたんです。飽きちゃったんですけど
ブ:え!?飽きちゃったの!?
博:あーんなに囲碁囲碁言ってたのに!?
伊:いまでは全然やってないです
博:飽きたときも言ってね!?
ブ:ははは!!(笑)
博:逮捕されたときも言ってほしいし、保釈されたときも言ってほしい!
伊:いつまでもそっち側にいると思ってますもんね
ブ:そうよ!
伊:結構早い段階で飽きちゃいました
ブ:早い段階で(笑)
博:映画とかは観ます?
伊:観ないんですよねー
ブ:僕も観ないです。博士はプロレスとかゲームとかありますもんね
伊:僕もゲームを趣味にしたいと思って。色々揃えたんですが続かなかったですね
博:趣味って、自分のなかに神様を作ることに近いと思うんですよ。だからブタジさんは無信仰なんだと思います
ブ:そうなんですかね
伊:僕は詩を読むので、その中には尊敬の対象はありますけどね
博:僕の中では、ゲームとプロレスは灯台なんですよね。飽きるときはバーンと飽きますけど
伊:そうですね、やっぱ僕は詩が大きいかなと思います
博:じゃ、ブタジさんにとってお酒は何ですか?
ブ:いやーお酒は惰性です!趣味がないからお酒なんですよ、時間潰れるから
博:いや死ぬ死ぬ!!
伊:例えば、仕事終わりに「今から何しようかなー」と思って、帰る前に一軒店に入ってから考えるか、とか
ブ:とかね
博:…無策なんですね?
ブ:はい。無策を酒で埋めてるんです(笑)食べ物もそうですもん。大してお腹空いてないけどカップ麺食うか、とか
伊:それめっちゃあります…
ブ:時間潰れるから
博:それはありますね。20分埋めのために
ブ:20分埋め(笑)
伊:居酒屋は、半分は開拓したいな、っていう気持ちがありますけどね。ブタジさん、料理はどうでしたっけ?
ブ:あ、料理は好きですね
博:じゃあ料理が趣味ですよ!!
ブ:でも今全くやらなくなっちゃった…
博:…(苦笑)
伊:なんか難しいの作ってませんでしたっけ?肉じゃがとか
ブ:肉じゃがは作れるね!
博:肉じゃがはなかなか作らないですよ!
伊:あと、腐らせたのはなんでしたっけ?
ブ:…肉じゃが
博:…え、腐らせるのが趣味なんですか?
ブ:腐らせるのが趣味です
伊:今すぐ止めた方がいいですよ!!
ブ:ははは(笑)
博:やめたほうがいい!!嫌われますよ!!
伊:「料理作って腐らせるのが趣味なんですよ」って…
ブ:だから一人暮らしで料理作るの止めた方がいいんだなと
博:一緒に食べる人がいたら良いんじゃないですか。同棲とかどうですか?
ブ:そんなこと言われても…どうせいって言うんですか!!
伊・博:、、、おおー、、、(感嘆)
ブ:バッチリですね
博:オーケーです
伊:四軒分いけますよ、これは…
(20時00分、次の店へ…)
○伊藤先生的雑感○
いまはなき「nu-STAND」は「コンビニ&デリ」を謳っていました。私はデリが大好きです。デリは私の中でアメリカのひとつの象徴だからです。日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカのデリ=デリカテッセンは、総菜屋とコンビニとレストランが合体したような感じのお店の形態のことを言います。食品や生活用品が売っていて、レジの横には総菜(アメリカっぽい)があったり、店によっては食べるスペースもあったり、みたいな場所です。もっとレストランよりなところもあります。nu-STANDのニュースを見たとき、そういうのを意識してるんだろうなと思いました。そういうの僕は欲しいと思ってました。実際今回行ってみて、そういうものを作ろうとしているのが伝わりました。しかし現実は厳しかったのでしょうか。日本人にはあまり求められていなかったのか。駅から遠かったのか。「マネーの虎」で、中華料理を白い厚紙の小さい箱に入れてテイクアウトするお店を出したい、という青年がいたのを思い出しました。「白い厚紙の容器」もアメリカの象徴だと思います。海外で、自分にとっては違和感のあるものが当然に流行っているのを見ると、自国でそういうのも流行るのではないか、流行らせたい、という気持ちが湧くのは、なんだかわかる気がします。マネーは不成立でした。